消費者金融業界のCMイメージ戦略
20年程前まで、消費者金融業のCMと言えば夜中の番組で“スポット”と呼ばれる15秒のものでした。記憶に残るのは、武富士の“武富士ダンサーズ”が軽快な曲にのって踊っていたアレです。始め何のCMなのか視聴者には全く判らないダンスが続き、最後に画面一杯に社名が出て『ご利用は計画的に』と申し訳程度にテロップが出ている…。
当時のCMから受ける消費者金融業界のイメージは全く言って良いほど、何もありませんでした。ただの“社名告知”みたいなものでしたから…。
十数年後、ゴールデンタイムにアコムが番組の提供企業として“ら・ら・ら・無人くん”なるCMを流すと、一気に消費者金融業界の認知度が高まりました。好きなCMランキングのトップ10に入る、そのCMキャラクターはフィギュアまで製造され、若者から年配者まで好感度が上昇しました。
そのコミカルなCMは、今までの『怖そう』という漠然とした業界のイメージを『怖くないのかも…』と世間に浸透させる戦略として成功したと言えるでしょう。
後を追うように、アイフルのCMで“チワワのくぅちゃん”が大ブレイクし、消費者金融業界の『怖いかも…』というイメージは完全に払拭された、といっても過言ではありません。
最近は、新人のグラビアアイドルだけでは無く、トップアイドルや人気女優、俳優を起用したCMが増えてきています。各社がそれぞれの企業イメージとCM起用タレントがセットになって、より良い自社イメージをどれだけ持って貰えるのかを試行錯誤した結果と言えます。
過去からの業界イメージを払拭させる為に始まったCM戦略は、現在、各社のイメージを固定させる為に、ありとあらゆる手法で進化しています。
そして、より知名度の高いアイドルや女優・俳優等のタレントをCMに起用する事で『○○が出ているのだから安心』という企業の好感度アップを図り、既存顧客離れや新規顧客獲得を目的としたCMへと変貌をとげています。
ただ、それは全て“好感度アップ”の為だけのメッセージであることを認知しておけば、『CMのイメージと違う…』と万が一、業者との間にトラブルが発生した時にうなだれなくても済むのです。
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