消費者金融の利用と増加

私が消費者金融会社に勤務し始めた15年前頃は、店舗へ出向き社員の目の前で申し込みをして審査を受け、契約をして融資を受ける、といった流れが一般的でした。業者によってまちまちですが、所要時間は1時間以上、場合によっては2、3時間かかる事もありました。

現在、街のあちらこちらに受付から審査、契約そしてカードによるキャッシング迄、誰にも会わずに出来る“無人契約機”が設置され、所要時間も30分ほどに短縮されています。

そして更にキャッシングも返済も出来る銀行やコンビニ等の“提携ATM”が爆発的に増えました。

この事により、借り入れを実行する迄の“面倒くささ”や“抵抗感”が薄れ、消費者金融利用者が増加しているのだと感じております。

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【サラリーマンA氏のお話】

給料日前の飲み会で『ちょっと足りないかも…』と思い、先月友達から“簡単だから…”と誘われて、軽い気持ちで作った某消費者金融のカードを思い出しました。

コンビニのATMでも、銀行のATMでも利用が出来ると、無人機のインターフォンで話した女性スタッフが言っていたし、借りてもすぐに返せば、利息だって何十円で済むって話でしたし…。

二次会の店に行く途中でコンビニに入り、5万円をキャッシングしたんです。来週の給料日に、全額返済してしまえば大丈夫だろう…と。

給料日に5万円全額返すと、利息は付いていなかったんです。そう言えば“30日間はキャッシングしても無利息です。”と言われた事を思い出しました。困った時に借りられて、返済時に無利息なんて本当に良かったと、勧めてくれた友達に感謝しました。その事を別の友人に話すと、その友人もカードを作りたいと言って、私は無人機でのカード契約を勧めました。友人も誰にも会わずにカードを作れたと喜んでいました。しかも、その友人を紹介してくれたお礼だと言って、後日1万円分の商品券が自宅に届きました。

給料日前、財布の中身が乏しくなりコンビニのATMで再度キャッシングを5万円しました。まだ30日間の無利息期間は過ぎてないはずだし、もし利息が付いても何十円かだろう…そんな安易な気持ちでした。その足で飲みに行き、なんの抵抗も無く全部使ってしまいました。『またキャッシングすればいいや…』と。

翌日、コンビニに行ったついでに5万円キャッシングをしました。パチンコで増やそうと考えたのです。パチンコ店で、先日紹介をした友人と会いました。友人も、その資金をキャッシングして作ったと、笑って話していました。
結局増やすどころか、パチンコ店の側にあったカード会社のATMで更に5万円をキャッシングしてしまい、自分の希望で設定した利用限度額20万円を、初めに融資可能額と言われた50万円に増額希望の変更手続きをATMでして、また5万円引き出して使ってしまったのです。

給料日に20万円を一度に返済する事は出来ず、5万円だけ返しました。

【ご利用日数10日 利息1600円 ご利用残高151600円 ご利用可能額348400円】

伝票をクシャクシャとゴミ箱に捨て、『こんなモノか。』と笑いました。利息を1日に換算すると、毎日行っている喫茶店のコーヒー代一杯の値段より安いと思ったからです。

その日以来、利用限度枠内でキャッシングを繰り返している内に残高は、50万円になっていました。月々の返済額2万円は大した金額では無いと思っておりました。しかし、給料が急に2万円増えるということは、容易ではありません。『足りない分は、借りればいい。』そんな軽い気持ちで二社目の無人機に足を運んだのは、その月の給料日前の事でした。

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結局A氏は大して必要では無いキャッシングをその後も繰り返し、いわゆる“借り癖”が付いてしまい、1年後には5社から総額200万円以上の借入をして支払困難に陥り、債務整理の手続きをしました。

借金の申し込みを簡単にできる無人機の登場や提携ATMの増加も、消費者金融の利用増加理由のひとつですが、現在は自宅に居ながら企業HPへアクセスし簡単に契約をしたり、携帯電話の端末で契約する事も可能になっています。
借金をする事への抵抗感や、不安感の欠如を促した消費者金融業界の戦略に惑わされる事が無いようにしたいものです。






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